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ご挨拶

備えあれば憂いなし 防災は一人ひとりの自覚から

「天災は忘れたころにやってくる」と、寺田寅彦は「日本人の自然観」に遺言のように未来を暗示しておりました。これは地球上に大地が形成される太古の昔から日本列島は自然の脅威にさらされる地理的環境にあったからであります。

平成23年3月11日、東日本大震災が発生し、その猛威はマグニチュード9という巨大地震と、それに伴う大津波となり2万2千人を超える死者・行方不明者を出す日本災害史上稀にみる大災害となったのであります。

未曾有の人的被害をもたらした原因はいろいろ取沙汰されていますが、震災直後、動揺した人々が短時間で適切な避難場所へ移動できなかった点も挙げられます。震災後の調査や報道などによると、まったく逆の方向に避難しようとしたために命を落とした人も多かったのです。また、地震が白昼に起きたにもかかわらず、町中では多くの人が右往左往するだけで適切な避難場所にたどり着けなかったという実態もありました。

こうした反省から、常日頃、一人でも多くの人が、地震が起きた瞬間に「避難場所はあそこだ!」と覚えておくことが、自分の命を守るために必要であるといえます。しかし多くの人が、そのときにいる場所がどこであるかによって、避難場所を確認しておくことは極めて難しいものであります。

そこで今回、日頃よりよく利用する自販機をはじめ、コンビニ・スーパー、また各交通機関・停留所・公共施設などのよく目にする場所を設定して、避難場所が何処であるかを、判断可能な「シンボルステッカー」として各所に貼ることによって、人々が無意識のうちに認識できる仕組みづくりを提案実行してまいります。そして、人々の尊い生命・財産を守りゆく一助になることを心より願っています。

企業各位の御協賛・御助力をお願い申し上げる次第であります。

一般財団法人 日本防災害対策協会 理事長

渡邊 恭久